「決断(=決めて断つこと)」が“授かり”に繋がったこと

コラム

「私はこの町(=市)で暮らしたい」
「私にとって一番大切なのは家族との生活」
この想いをはっきりと自覚したことは、
私にとって、ひとつの「決断
だったのかな、と思います。

私は転勤族です。
↑夫ではなく、私(苦笑)
気がつけば、大学卒業から10年以上、
数年おきに引越しを繰り返す生活に。

そして、転勤を機に住んでいるこの町で、
パートナーと出会いました。
出会って1年と経たないうちに結婚を決め、
早く子どもが欲しいと願ったものの、
事情により先延ばしに…。

それから数年。
そろそろ授かりたい
と夫婦で願っていた頃、
私は転勤時期を迎えていました。
そんな時、ふと思い立って
ひとり山登りをし、
山頂で浮かんできたのが、
冒頭の想いだったのです。

転勤を前提とした採用。
複数の部署での勤務
(転勤を含む)によってキャリアを
築くことが期待されている組織。
私自身、もっとやりがいのある仕事に
挑戦したいという思いもありました。
仕事じゃないと住めないような
国や街に暮らす経験ができることも
魅力的に思っていました。

ただ、自分が一番大切にしたいことは
何かと考えた時に出てきた答えに、
迷いはありませんでした。
その後、会社に提出した書類には、
転勤を希望しない」と記載。

社内での様々な可能性を、
自ら希望して“限定”すること。
それは、私にとって、
ひとつの「決断(=決めて断つこと)」
だったんだなぁ…と、
今振り返って思います。

そして…それから一ヶ月と経たない頃に
判明したのが、第一子の妊娠。
あの時の、あの山の上での「決断」が、
“授かり”に繋がったような
気がして仕方ありません。

あれから数年。産育休を経て、
今も同じ町(=市)で暮らし、
仕事も続けています。
毎年「転勤を希望しない」と書きつつ、
いまだに転勤可能性は
ゼロではないけれど…。
ここは、私にとって、
家族と過ごす大切な“Home Town”。
今後もし転勤があったとしても、
やっぱりここに戻って来たい、
そう思っています。